過ぎ去った時間は戻らない。けれど、記憶は永遠。
舞台や本など、残しておきたい時をきまぐれに更新中。
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やっぱり2.5次元舞台を馬鹿にしてはいけない。
そりゃさ、正直学芸会かっ!と突っ込みいれたくなる舞台もあるけどね。
まあ脚本、演出がお遊戯会な時と、演者が下手すぎる場合とあって、後者の場合はチケット代返して欲しいと切に思うけども(苦笑)
東京喰種は初見です。
前作の小越くんのカネキもアニメも漫画も見てません。
すみません、パンフも買っていません。
単にヒデさまの月山のビジュアルに引き付けられた…のでチケットとりました!
一応喰種が人間を主食にしていることくらいは知っているという、乏しい情報しか持っていない中の観劇なので、内容と食い違っている感想もあるかもしれないけどそこはご容赦くださいね。
ブルーのライトで照らされた緞帳 心地よい水滴が落ちるようなリズムの音 まるで水の膜の中にでもいるような場内。
開演前のざわめきがなければ(それと椅子の座り心地がもっとよければ)リラクゼーション施設に来たのかと思える雰囲気。
幕が上がってカネキのモノローグから始まるのだけど、すっと引き込まれてしまいました。
カネキは元々は人間で、何かの事故?で喰種になってしまい、普通の食事もできなくなってしまった自分の状況にまだ戸惑っているということなのねと理解しました。
このカネキ君はどうもいいい(美味しい)匂いがするらしく、美食家と呼ばれるヒデさま演ずる月山に目を付けられて騒動に巻き込まれるというのが、今回の舞台のメインディッシュ。
他にも「あんていく」という20区にあるカネキ君がアルバイトしているカフェの同僚?の女の子
トーカは人間との共存?を模索しているらしく、人間の学校に通い友達が作ってくるお弁当を無理やり食べたりして、そのために戦闘能力が落ちてきているなど弊害を生んでいたり。
その「あんていく」のマスターはむやみに人を殺傷して食すのを嫌い、自死の肉を貯蔵し喰種に分け与えていたり。
カネキに興味を持つマスク作りのウタとかが絡んできます。
副食として、西尾ニシキくんという喰種とキミちゃんという人間の女の子の恋愛?もあります。
と、内容をほとんど知らない私でも判るように、これらの話が絡み合い進んでいきます。
ヒデさまの演ずる月山はコミカルな部分を請け負っているキャラというか、ヒデさまが演ずるからそうなったのかは定かではないけど(笑)
美食家と呼ばれるナルシーな月山がとってもよくお似合いです。
けれど、喰種として能力も高いようですし、ダンスも歌もお上手で喰種社交界?(喰種レストラン)で君臨されているご様子。
この舞台はストレートプレイですが、やはりヒデさまの登場シーンには歌とダンスが必要ってことをよーくわかっていらっしゃるというか。
メインの登場シーンで3回、歌とダンスがございます。
こしゃく様のときのように腰くねくねはありません。
耽美で優美でとてもきれいなポーズで踊られるヒデさま←ココ大事です!
麗しいです。
このダンスを観れただけでも幸せなのに、カネキ君の脱いだお洋服の匂いを思わずスーハーしちゃう月山とか、こういうのを大げさにかつ上品に演じられるヒデさまは本当にすごいと思います。
驚愕した時の顔とかも、ヒデさまの場合なぜか可愛いし。
ヒデさまが舞台に出てくると空気が変わる。
この月山は喰種であることにプライドを持っていて、人間は肉でしかないのでしょう。雰囲気からしてお坊ちゃまみたいだし、喰種レストランのような悪趣味な退屈しのぎをしているのかな。
他のキャラが喰種であることに悩みを抱えているのに対して、月山は能力の高い喰種として君臨することがすべてのようで、だからこそカネキにも執着したのでしょうね。
それに対して、ニシキは喰種としては意味のないらしい勉強をして、人間の戸籍を手に入れて大学に通っています。
両親が早くに亡くなり、親代わりのお姉さんも好きだった人間に裏切られて(密告されて)ハト(喰種を捕まえる組織のこと)に殺されます。
そんなニシキくんは荒れた生活を送っていたようですが、キミちゃんという人間の女の子と出会い
変わっていきます。
このキミちゃんが、本当にけなげで。
この二人の関係性を一言でいえば純愛でしょうか。
ニシキくんは肉を確保しておく位の気持ちでキミちゃんに近づきますが、キミちゃんはニシキくんが誘ってくれたことで悲しみが癒えていきます(ここ、両親が亡くなった設定だったかなにか)
そしてニシキくんが喰種と知ったとき、自らの体を差し出します。
ニシキくんはお姉さんのこともあり人間を信じられなくなっていたけれど、人間であるキミちゃんに惹かれていき、キミちゃんも喰種としってもニシキ君を守ろうとします。
この二人の場面は本当に辛い。
特にお姉さんとの回想場面では、喰種も人間と同じで親子や兄弟がいて普通に生活していて、違うのは食事が人間の肉というだけで。
でも、人間から見れば、喰種は自分たちと同じ姿をしたばけものでしかない。
同じ姿をしているからこそ、自分たちの生活を脅かす喰種を排除しようとするのでしょうね。
でもこの二人はそれでも互いを思いやって生きている。
誰にも理解されない状況ですが、カネキくんは人間でもあるので、そこにかすかな希望をみるのです。
そしてトーカも、能力が落ちることはわかっていても、学校の友達の作る「喰種が食べることのできない人間の食事」を無理やり完食するのは、同じようにかすかな希望を抱いているのでしょうね。
喰種の象徴ともいえる月山は、カネキの力を借りたトーカに倒されます(死んではいない…だろうと思われます)
トーカの力を見たキミちゃんは、そのエナジーの塊のようなものをみて「キレイ」とつぶやきますが、これは戦う能力を含めての意味ではなく、そのエナジーから発せられるオーラのようなものが「ただ」キレイに見えたからだと思いますが、トーカにとって能力が見える形で現れるそれは醜いものでしかなかったのでしょう。
人間と喰種の宿命。
どのように動いたら運命は変わっていくのか。
重い課題を受け取ったように思います。
本当にいい舞台でした。
そりゃさ、正直学芸会かっ!と突っ込みいれたくなる舞台もあるけどね。
まあ脚本、演出がお遊戯会な時と、演者が下手すぎる場合とあって、後者の場合はチケット代返して欲しいと切に思うけども(苦笑)
東京喰種は初見です。
前作の小越くんのカネキもアニメも漫画も見てません。
すみません、パンフも買っていません。
単にヒデさまの月山のビジュアルに引き付けられた…のでチケットとりました!
一応喰種が人間を主食にしていることくらいは知っているという、乏しい情報しか持っていない中の観劇なので、内容と食い違っている感想もあるかもしれないけどそこはご容赦くださいね。
ブルーのライトで照らされた緞帳 心地よい水滴が落ちるようなリズムの音 まるで水の膜の中にでもいるような場内。
開演前のざわめきがなければ(それと椅子の座り心地がもっとよければ)リラクゼーション施設に来たのかと思える雰囲気。
幕が上がってカネキのモノローグから始まるのだけど、すっと引き込まれてしまいました。
カネキは元々は人間で、何かの事故?で喰種になってしまい、普通の食事もできなくなってしまった自分の状況にまだ戸惑っているということなのねと理解しました。
このカネキ君はどうもいいい(美味しい)匂いがするらしく、美食家と呼ばれるヒデさま演ずる月山に目を付けられて騒動に巻き込まれるというのが、今回の舞台のメインディッシュ。
他にも「あんていく」という20区にあるカネキ君がアルバイトしているカフェの同僚?の女の子
トーカは人間との共存?を模索しているらしく、人間の学校に通い友達が作ってくるお弁当を無理やり食べたりして、そのために戦闘能力が落ちてきているなど弊害を生んでいたり。
その「あんていく」のマスターはむやみに人を殺傷して食すのを嫌い、自死の肉を貯蔵し喰種に分け与えていたり。
カネキに興味を持つマスク作りのウタとかが絡んできます。
副食として、西尾ニシキくんという喰種とキミちゃんという人間の女の子の恋愛?もあります。
と、内容をほとんど知らない私でも判るように、これらの話が絡み合い進んでいきます。
ヒデさまの演ずる月山はコミカルな部分を請け負っているキャラというか、ヒデさまが演ずるからそうなったのかは定かではないけど(笑)
美食家と呼ばれるナルシーな月山がとってもよくお似合いです。
けれど、喰種として能力も高いようですし、ダンスも歌もお上手で喰種社交界?(喰種レストラン)で君臨されているご様子。
この舞台はストレートプレイですが、やはりヒデさまの登場シーンには歌とダンスが必要ってことをよーくわかっていらっしゃるというか。
メインの登場シーンで3回、歌とダンスがございます。
こしゃく様のときのように腰くねくねはありません。
耽美で優美でとてもきれいなポーズで踊られるヒデさま←ココ大事です!
麗しいです。
このダンスを観れただけでも幸せなのに、カネキ君の脱いだお洋服の匂いを思わずスーハーしちゃう月山とか、こういうのを大げさにかつ上品に演じられるヒデさまは本当にすごいと思います。
驚愕した時の顔とかも、ヒデさまの場合なぜか可愛いし。
ヒデさまが舞台に出てくると空気が変わる。
この月山は喰種であることにプライドを持っていて、人間は肉でしかないのでしょう。雰囲気からしてお坊ちゃまみたいだし、喰種レストランのような悪趣味な退屈しのぎをしているのかな。
他のキャラが喰種であることに悩みを抱えているのに対して、月山は能力の高い喰種として君臨することがすべてのようで、だからこそカネキにも執着したのでしょうね。
それに対して、ニシキは喰種としては意味のないらしい勉強をして、人間の戸籍を手に入れて大学に通っています。
両親が早くに亡くなり、親代わりのお姉さんも好きだった人間に裏切られて(密告されて)ハト(喰種を捕まえる組織のこと)に殺されます。
そんなニシキくんは荒れた生活を送っていたようですが、キミちゃんという人間の女の子と出会い
変わっていきます。
このキミちゃんが、本当にけなげで。
この二人の関係性を一言でいえば純愛でしょうか。
ニシキくんは肉を確保しておく位の気持ちでキミちゃんに近づきますが、キミちゃんはニシキくんが誘ってくれたことで悲しみが癒えていきます(ここ、両親が亡くなった設定だったかなにか)
そしてニシキくんが喰種と知ったとき、自らの体を差し出します。
ニシキくんはお姉さんのこともあり人間を信じられなくなっていたけれど、人間であるキミちゃんに惹かれていき、キミちゃんも喰種としってもニシキ君を守ろうとします。
この二人の場面は本当に辛い。
特にお姉さんとの回想場面では、喰種も人間と同じで親子や兄弟がいて普通に生活していて、違うのは食事が人間の肉というだけで。
でも、人間から見れば、喰種は自分たちと同じ姿をしたばけものでしかない。
同じ姿をしているからこそ、自分たちの生活を脅かす喰種を排除しようとするのでしょうね。
でもこの二人はそれでも互いを思いやって生きている。
誰にも理解されない状況ですが、カネキくんは人間でもあるので、そこにかすかな希望をみるのです。
そしてトーカも、能力が落ちることはわかっていても、学校の友達の作る「喰種が食べることのできない人間の食事」を無理やり完食するのは、同じようにかすかな希望を抱いているのでしょうね。
喰種の象徴ともいえる月山は、カネキの力を借りたトーカに倒されます(死んではいない…だろうと思われます)
トーカの力を見たキミちゃんは、そのエナジーの塊のようなものをみて「キレイ」とつぶやきますが、これは戦う能力を含めての意味ではなく、そのエナジーから発せられるオーラのようなものが「ただ」キレイに見えたからだと思いますが、トーカにとって能力が見える形で現れるそれは醜いものでしかなかったのでしょう。
人間と喰種の宿命。
どのように動いたら運命は変わっていくのか。
重い課題を受け取ったように思います。
本当にいい舞台でした。
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プロフィール
HN:
関谷綴
性別:
女性
自己紹介:
ヨーロッパをゆっくりと旅行したい
▼趣味
舞台を観ること
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お芝居すること
本を読むこと
占いをすること
まどろむこと
▼好きな言葉
終わりよければすべてよし(最期は笑って人生を終わりたいので)
冬来たりなば春遠からじ(辛い時はいつもこの言葉を思い出します)
願いは叶う(と信じてます)
ケ・セラセラ(なるようになるもの。人生捨てたもんじゃない!)
ポレポレ(ゆっくりとね)
▼好きな花
バラの花(やっぱり紫のバラでしょうか)
▼好きな色
紫
▼夢
ヨーロッパをゆっくりと旅行したい
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