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過ぎ去った時間は戻らない。けれど、記憶は永遠。 舞台や本など、残しておきたい時をきまぐれに更新中。
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2005年5月コラム(以前にかいていたもの)

ロンドン テムズ河沿いにあるテート・ギャラリー。
ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」がそこに
展示されています。
今日のお題は、シェークスピアの悲劇「ハムレット」の
オフィーリアでございます。


垂れ下がっている枝にそのかわいい花冠を掛けようと
あの子が登っていったとき、意地の悪い小枝が折れて、
花輪と一緒にあの娘は啜り泣く小川に落ちてしまった。
衣装の裾がひろがって、それに支えられて、人魚のように
暫く浮かんでいるあいだ、あの娘は切れ切れに古い
祈りの唄をうたっていました。


ルネッサンスの巨匠ラファエロの理想化された美への
崇拝を拒否し、ラファエロ以前に帰る、自由で素朴な
芸術の復活を目指したラファエル前派の画家、
ジョン・エヴァレット・ミレイ。
精繊に描く為、モデルのエリザベス・ジダルを
アトリエに用意したバスタブの中に沈め、
描いた話は有名ですね。
夏目漱石氏もこの絵に魅入られ、ロンドン留学時代
通い詰めたといいます。

小川の流れに逆らうこともせず、その身を任せた
オフィーリア。
運命という河に自らを投じ、すがるものもなく、
流されていく少女…。

愛は川のように人は溺れる。
愛は鋭いもの。魂を貫く。
私の大好きな曲「ローズ」の一節です。
弱いかもしれない。
でもどうしようもない想いも確かにあるのですね。
気付かないだけで、オフィーリアは私たちの中に、
いるのかも知れません。
だからこそ、この絵に人は魅せられるのでしょう。
「オフィーリア」
いつかテートブリテンで貴女に逢えることを
愉しみに…。

関谷綴でした。

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関谷綴
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お芝居すること


本を読むこと


占いをすること


まどろむこと



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冬来たりなば春遠からじ(辛い時はいつもこの言葉を思い出します)


願いは叶う(と信じてます)


ケ・セラセラ(なるようになるもの。人生捨てたもんじゃない!)


ポレポレ(ゆっくりとね)



▼好きな花


バラの花(やっぱり紫のバラでしょうか)



▼好きな色




▼夢


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